博報堂プロダクツを退職してみて半年たちました
どうも久保(久保ゆうすけ (@shabuface) on Twitter)です。
直接ご報告できなかった方もいらっしゃるのでここで。2015年6月を以って、博報堂プロダクツを退職しました。いまはトライバルメディアハウスという会社にいまして、プロモーションプランニングをしています。
博報堂プロダクツには2011年4月に新卒入社してから丸4年間、プロモーションプランナーという肩書きで、企画の仕事をしていました。ぶっちゃけ会社に何の不満もなかったし、むしろ「もっとみんなと仕事をしたかった」というのが、紛れもない本音です。
にも関わらず、今回「辞める」という選択をしたのか。その顛末を書き留めておきたいと思います。年の瀬だし!
「冒険」してみたかった
こいつだいぶこじらせてんな…と思われるかもですがこれがいちばん大きいです。基本的には左脳人間なので、理屈ぽく考えるタイプなんですが、今回ばかりは直感ドリブンだった気がします。
転職先のトライバルメディアハウスですが、実は以前からマネージャーの方と面識がありました。2015年4月になって「ウチにこない?」とお声がけいただいたのがきっかけです。
僕は博報堂プロダクツが大好きだったし、社内のとびきり優秀な先輩後輩たちとならもっといい仕事ができる!と燃えていたところだったので、そのときはまるで辞めるつもりもなかったんです。
が、トライバルのメンバーにお会いしたり、社長の池田さんと焼肉を食ったりしているうちに「あれ?何か面白いことができるんじゃね?」という気がしてきたんですよ。見事に厨二病が発動しました。
トライバルはデジタルマーケティング、とりわけソーシャルメディアコンサルティングでぐいぐいきた会社です。かのイケハヤ先輩がいらっしゃったことでご存知の方も多いと思います。近年は「共創・熱狂」マーケティングも推進していますが、そこにIMC(Integrated Marketing Communication。詳しくはググってね)プランニングをゴリゴリやってきた僕が入ることで、新しい化学反応が起きるんじゃないかと、ウキウキしちゃったんです。
僕も28歳と、仮に一回転職に失敗しても取り返しがつきやすいギリギリのお年頃かな…とも思って「じゃあ行っちまうか!」と厨二発想に身を任せてみることにしたというのが、ざっくりした流れです。ウキウキする自分にウソはつけない(キリッ)
とはいえ深夜にゲロ吐くくらい悩んだ
そうは言っても、辞めることを決意するまでの2ヶ月間は死ぬほど悩みました。述べたように、僕は博報堂プロダクツが大好きだったんです。
博報堂プロダクツだけでも1500人くらい従業員がいて、いわゆる大企業です。さらに、博報堂グループ全体では何万人もの人が働いています。人の縁とはありがたいもので、そのなかでもとびきり優秀な人たちと仕事をする機会がたくさんありました。
世間を揺るがすような企画で広告賞を獲りまくったり、外部セミナーで講師をしたりするような広告・プロモーションのトッププレイヤー。職種がら表には名前が出なくとも、凄まじい能力をもったプロデューサー&ディレクター。
尊敬すべき先輩同期後輩たちに囲まれ、刺激だらけの日々はとても充実していました。しかも全員が全員すごく信頼できる人たちで、4年間で人間関係に悩んだことなんて1秒たりともありません。
ここで詳しくは言えないですが、関わった仕事が大きなニュースになったり、宣伝会議販促会議なんかで特集されたり、僕自身もインタビューをうけて雑誌デビューさせてもらったり。幸いにもそれなりに成果も出すことができていました。
そんなわけで、本来的には辞める理由なんてこれっぽっちもないわけです(待遇面でも博報堂本体までとはいきませんが恵まれていたと思います)。
「冒険してみたい!」という厨二的モチベーションのために、信頼する仲間たちと別れることは果たして正しい選択なのか?当時は悩みすぎて深夜に何回ゲロ吐いたかわかりません。ゴールデンウイークあたりは吐きすぎて、ずっとノドがひりひりしていました。
自分の選択を「正解にしてみせる」
最終的には、博報堂プロダクツを辞めてトライバルメディアハウスに移ることに決めました。半年経っても、この選択が正しかったのかは未だにわかりません。
正直、今でも前の職場が恋しくなることはよくあります。「もういちどあのクリエイティブディレクターと仕事できたらめちゃくちゃ面白いんじゃないか」「直属上司だったアニキのもとでまた仕事がしたい」「センス抜群のあいつと組めばもっといいチームができるかも」などなど、女々しくもこんな考えが時折脳裏をよぎります。
だけど、後悔しているかといえばそれも違う。選択に正解などそもそもなくて、「自分の選択したほうを正解にする」ことがもっとも本質的だと確信しているからです。
実際トライバルは、僕がレベルアップするには最適な場所です。もともとデジタルマーケティングの知見を深掘りしたかったこともあって、前職よりも密度濃く修行できていると感じています。まさしく精神と時の部屋。前職に劣らず充実した日々を過ごしているし、メンバーも非常に優秀かついい人だらけです。
なので前職が恋しく思うことはあるけれど、後悔しているわけではありません。仮にもしも前職に戻りたいと心底思うときがきたら、むしろ「悟空、はやく(戻って)きてくれー!」と言ってもらえるくらいの力を身につければいいだけ。それは僕がトライバルでどう生きるか次第なわけです。
このように考えた末に博報堂プロダクツに退職届を出し、トライバルメディアハウスに移りました。当然いまも「自分の選択を正解にしてみせる」という想いで生きています。でないと、信頼すべき博報堂プロダクツ・グループのみなさん&あれだけ悩んだ半年前の自分に、顔向けできないですから。
直感ドリブンでもいいじゃない
そういうわけで、2015年は初めての転職という冒険の一歩を踏み出す、僕にとっては大きな年になりました。本当に大きな決断だったので、ご報告も兼ねて、年の瀬のこのタイミングで改めて文字にしておこうと思った次第です。
僕の人生はあと30年以上あって、これからもきっと選択を迫られる場面が来ます。決められなくて迷うことも多々あるでしょう。そんなときは直感に頼ってもいいと思うんです。だって未来の正解なんてわからないじゃないですか。
そのかわり、自分の選択を絶対に正解にする!という気概で生きていたほうがずっとエキサイティングで楽しい人生になるじゃないかな?と、齢28にして思うわけであります。
そんなこんなで2016年も、まだまだ東京でぶっちぎりながら消耗していきたいと存じます。来年はここで、すげーこと成し遂げたぜ!とよいご報告ができるように精進いたしますので、よろしくお願い申し上げます。かしこ。
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